”めい”が”トトロ”に初めて出会ったあのシーン…”トトロ”のような建築をつくり”めい”のようにクライアントをワクワクさせたい大島功市建築研究所でお茶でも飲みながら建築のお話しませんか!!!


全日東京都本部会館(仮称)建設計画基本設計公募


■所在地    東京都千代田区平河町1−8−13
■主体構造   鉄骨鉄筋コンクリート造
■階数     地下1階・地上8階
■敷地面積   418.16u
■延床面積   2,742.11u
■主要用途   事務所

■緑の装飾建築■

★設計主旨

■三方を高いビルに囲まれ、北側のみを外に開放された敷地を見て、またあまりに雑然とした周辺環境に、事務所ビルのあり方を考えさせられた。合わせて、何とかこの環境に少しでも答えられないかと思った。

□事務所建築とはこのような商業地域において街並みを構成している最も代表的な建物である。
しかし日本の社会が経済性・機能性を追い求め続け、そして内的条件を満たすことだけに集中した結果、このような雑然とした環境が出来上がってしまったのだと私は思う。

□オフィス空間を単に情報収集や処理等の機能集積の場というだけでなく、<生活の場>としての質を確保する場と考えることが必要である。
オフィス空間もまた住宅同様に主要な生活環境そのものであり、都市を形成する大切な建築物なのである。

■このような点を考慮し、”緑の装飾建築”なる建物を計画した。

□三方を囲まれた立地を考え、北側前面のファサードを重要視する。
ファサードは半径26mの単純なコンクリート打放しの曲面壁を持ち、そこに各階の開口のみがあり、人工的な装飾を一切排除した。
そしてその開口からは緑がこぼれ落ち、開口の奥には自然採光のためのサッシュが用意される仕掛である。

□この緑はいわばこの建物の装飾であり、しかも自然要素としての意味も持つ。
またこの緑には外部に対してだけでなく、内部に対しても、そして内部と外部をつなぐ要素としても大切な役割がある。
日陰にも強いアイビー・オカメツタ等の植物を選び、年月が経つにつれて緑の壁を形成することで環境への配慮に努めたい。

□自然を取り込むということは大変なことではあるが、この緑があるということをキッカケに、クライアント・管理者・利用者が建物やその周辺環境の整備についてのアフターケアに関心を持つことが出来れば、この建物は更により良く生き続けることができ、つくられたものの変化を見つめて係わっていけるのではないか。

★建物概要

■外部は、廻りの環境にとけ込みやすいコンクリート打放しを基調として、アルミ・ガラス等耐久性のある材料で構成する。
そしてコンクリート部分は、年月にも耐え・汚れにくく・環境にも優しい無機質な浸透性防水でコートする。
雑然とした環境に、建物でありながらオブジェ的な美しい建築を提案する。

■内部は、バリアフリーを基本とし、1〜8階まで高さの許す限りゆったりとした階高を確保し、後のメンテナンスのことも考慮した。
各階とも自然採光・換気を基本とし、快適な空間の確保と共に環境への配慮も欠かさない。
事務室等の専用部分の他、ラウンジ・EVホール等の共用スペース等も合わせて、自然採光の考えを大いに利用する。
また近くに迫る隣ビルに対しては、ガラスブロック・すりガラス等の視線を和らげる材料を使用し、嫌悪感をなくすことに努めた。

■B1階には、地下という温度が一定しているという点を利用し、主に書物・資料の保管場所である倉庫・資料室、及び外観への配慮も考え設備の受水槽室を配した。

■1階には、2層の吹抜空間を持つメインエントランスホールと駐車場を配した。
EVホールと合わせてエントランスホールは多少無駄であってもゆったりとした空間とし、外部の人間を向かい入れる最初の場所としての役割を重要視した。建物上部はせり出しているが、円弧の特性を利用し、建物内部へのアプローチ部分であるポーチを出来る限りゆったりとり、圧迫感のないように心がけた。

■2階には、階段・EV・便所(身障者にも対応)・給湯室等の共用コア(他階共通・2階のみ身障者用便所を設置)の他、ラウンジ・打合せコーナーを設け、人々が集まることのできる空間とした。吹抜・ステージ・1階エントランスホールと一体となる共用空間である。
またステージは風除室上部の有効利用として用意したが、出来上がっているものだけを利用するだけでなく、何に利用するかを考えられる場として機能することを切に望む。

■3階・4階には、この事務所ビルの主要ともなる全日・保証・日政と関東流通センター・TRAの事務局兼執務室をそれぞれ分けて配し、それに伴う作業室・更衣室を設置した。1階エントランスから4階間で通常業務における人間の動きを集約させることにより、使用形態・動線の明確さを考えた。

■5階には多目的ホール・6階には大会議室を配し、共に共用部を除く1フロアいっぱいの仕様とした。
多目的ホールは天井高4mを越える大空間として、多様な使用勝手に対応する。

■7階・8階には、中小会議室・本部長室・役員室・応接室等の小割な部屋をまとめた。

■R階は有効利用を考え、ROOFテラスである人々への開放の場を用意した。



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製作:お鷹の森の建築家/大島功市(設計事務所/大島功市建築研究所/一級建築士事務所) from 国分寺/お鷹の森のアトリエ

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